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自分の発言は自分が選んだ方向性にスパイラルが起こる

原油高の折、
どこに行っても、景気が悪いとか業績が落ち込んでいるとか
耳にタコのように聞かされます。

テレビをつければ、
廃業したオフィスや工場をここぞとばかりに紹介して、廃業したのだから当然もの悲しい光景に映るわけで、
さらに不景気感が増幅されます。

マイクを向けられた社長が、原油が昨年から2倍になって支払が滞ったと
憤るのを見るにつけ、何かが違うのではないだろうか?
と思いました。

うちの会社も資金繰りに困るときや売上が上がらないときもありますが、
全部自分の責任で景気のせいだなんて考えたこと一度もありません。
原油や為替に影響される事業で食べているなら、そういった相場の変動に
巻き込まれない仕組みを考える必要があるし、
そういう仕組みを考えずに事業を続けるのなら、相当のリスクを覚悟の上で働く必要があります。

社員にも、うちは資源高に影響される仕事です。資源が高くなったときの手は打ってませんので、
原油高になったらそれで終わりです。以上。
とあらかじめ言っておく必要があります。

また、規制で守られている業界や許認可制の仕事は、
守られているようで実はすごく不安定なのではないかと
最近思うことがあります。

そもそもの入り口が、お上のお墨付きがあるので安心だから、ということで働いている人たちです。
多少の甘えもあるでしょう。
お上の方向性が変わったら人生さえ簡単に変わってしまう。
だから、何かあったら国会議事堂の前で声を張り上げる。
それが悪いことだとは思わないけど、しかし。。。

なぜか、カッコワルイことのように見えるのは僕だけでしょうか。

 

僕は一時期官公庁の人たちとどっぷり仕事をしていたことがあって、
また、それとは逆に泥臭く儲けの仕組みを作り続けている人たちもよく知っていて、
だから、その対比がものすごくよくわかる。

僕は言霊的(言葉の力)なことをちょっとだけ信用しています。

弱音を吐いているときは、やはり不幸に追い打ちをかけるような災難が降り注ぐし、
逆に前向きな発言をしているときは、予期せぬラッキーが訪れる可能性が
高いような、経験的にそのように思います。

どちらの立場でも、自分が選んだ方向性のスパイラルが起こる気がします。

で、そういったスパイラルは人を巻き込む。
不景気感は周辺で働く人に不景気感をもたらします。

このあいだ、インタビューの仕事である女性とお話をしました。

人を扱う仕事をしている方なので、トラブルは日常茶飯事。
信じている人から裏切られることもある。そんな仕事です。
でもそんな風にトラブルに巻き込まれると、こう思うようにしているそうです。

「おもしろくなってきやがった・・」

トラブッても死ぬわけでなし、
おもしろがってこの状況を楽しんでやろうと決めているそうです。

子供って、台風がきたり、大雨になるとなんだかわくわくして
外に飛び出して大粒の雨に打たれたりしてはしゃぐものですが、
大人になると、濡れては困るとか、明日の通勤に響くとか、困ることばかり考えてしまいます。
子供は困らせる人種で、大人は困る人種です。

大人と子供で立場は違いますが、
「おもしろくなってきた」という言葉を聞いて、
我々大人もこの状況、どう転ぶか面白がってみると言霊スパイラルも悪くないかもしれません。

もうひとつ、
小さな子供が泣いていて、どうしたの?と優しく声をかけると、逆に大泣きすることがあります。
大人でもそう、僕の部下の女性で、仕事でミスして落ち込んでいたので、優しく声をかけたら、
途端に泣き出したことがありました。
優しくされると余計に哀しくなるんです。

厳しいだけだと殺伐としますが、優しいだけでは誰も救えないことがあります。
いろんな業界、立場の人がいて、
このブログを読むと不快に思う方もいるかもしれませんが、
僕は人生その方がおもしろく生きられるような気がするから、、、

あえて、こんなことを書いてみました。

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