
今年のSEOで一番大きな話題は、何と言ってもGoogleのペンギンアップデート3.0のリリースではなかったでしょうか。
知らない人にとってはどうでもいいこのアップデート。
Googleの検索結果で上位表示を図るため故意に被リンクを集めているサイトをランクダウンさせるものです。
ペンギンというコードネームはGoogleが名づけているもので、決して水族館のペンギンちゃんとは異なりますのでご注意を・・
今回のアップデートは1度では収まらずに現在もその動きが続いているところがやっかいなところ。
ただし、中にはこのアップデートで過去にもらったペナルティを外されるサイトも多数見受けられるなど、複雑さは前回のアップデートと比較しても際だっています。
そんな中、自分のサイトももしかしてペンギンにやられたのでは?という方のために、ペンギンにやられたサイトと、別の要因で順位が上がらないサイトの違いをご紹介します。
以下の3つはすべて同じビッグワードでSEO対策されているサイトの順位変動です。

まずこちら。
10月の後半、まさにペンギンアップデートが発動されたタイミングで順位が急降下していますよね。
このサイトはSEO対策でターゲットキーワードとしていたビッグワードで、多数のサイトからキーワードでリンクを行っていました。常々いつか落ちると思われていましたが、このサイトの運営者は気づいていなかったのでしょう。どんどんリンク業者からリンクを買って貼っていきました。
その結果、やっぱり落ちてしまいましたね。。

続いてこちら。
ペンギンと同じような動きをしているように見えますが、こちらは8月の後半からじりじり落ちていっています。
これはパンダアップデートという低品質サイトに対するペナルティにやられたサイトの動きです。
このサイトは、某公的サイトにある情報をそのままコピーしてサイトに羅列しているだけのサイトです。いわゆるコピーサイトです。
こういった他人のサイトから文字をコピーしているサイトに対してもGoogleはペナルティを課しています。オリジナリティのある文章を書くことがいかに重要かはおわかりになりますよね?
私がお客様に何度も「オリジナルの文章を書いてください!」というのもこういうことが起きるからなのです。

最後にこちら。
このサイトもビッグキーワードでSEO対策しているのですが、対策しているのがサイトを管理している素人のためSEO対策になっていません。
被リンクも貼っていないし、他人の文章をコピーしたりしていない正攻法で攻めているサイトですが、残念なことにSEOの理解がないため順位が上がりそうで上がらないまま1年が経っています。
このサイトはサイト内部に問題を抱えています。特にサイト内リンクの最適化が出来ていないことが、順位が上がりそうで上がらない大きな要因です。
Googleの迷いが手に取るようにわかります。
「いいサイトなんだけど、このやり方では上位表示してあげるのに決め手にかける・・・」
Googleとしてはそんなことを考えていると思います。
以上、ペンギンアップデートでやられたサイトとパンダやそうではないサイトの比較でした。
皆さんの中でも、自分のサイトももしかしてペンギン?
と間違った認識を持っている方が大勢いらっしゃると思いますので、こちらを参考にサイトの最適化に取り組んでみてください。
9月から10月にかけてのパンダアップデートの動きに翻弄されている方も多いようですが、
弊社でも大きな動きを確認しております。

基本的に元々安定して上位にいたコンテンツのしっかりしているサイトの動きはあまり見られないのですが、大きく動いているページもあります。
特に下記のように1年以上前に急落したページがここに来て復活しているページがたくさんあったり、上下動を繰り返しているといった状況で、まだまだ順位が確定していません。

こういった大きな動きをしているのは内容が薄いページです。もしかしたらこの動きはずっと続くのかもしれませんね。
今年中にペンギンアップデートも発動されるということでいろいろ心配ですが
まずはコンテンツをしっかり作り込んでいればSEOにあまり振り回されなくても大丈夫です。

今日は雪なので、いつもりちょっと専門的な話をしましょう。
SEO用で順位を上げるため、サイトに外部からリンクを張ってGoogleからペナルティを課せられたサイトが多数ありますよね?
もちろん、お客さんも激おこで困っているサイト運営者も多いことでしょう。
その場合、リンクを貼った人物または業者(ウェブマスター)に連絡を取って、リンクを外してもらう必要があります。
このコンタクトして外す作業がわかっていない業者さんがたくさんいるようなので、Googleが推奨している方法を以下に引用してご紹介します。
いずれにしても、非常に面倒くさい作業です。弊社でもペナルティ解除作業を請け負っていますが、リンク業者さんが亡くなっていたため連絡がとれない例もあり、とんでもなく大変で、とんでもなく生産性のない作業です。
■ウェブマスターへの連絡方法
サイトのウェブマスターには、次のいくつかの方法で連絡できます:
・問い合わせ用のリンク。
サイト自体に、問い合わせ用のリンクやウェブ マスター宛のメール アドレスがないかを確認します。この情報は多くの場合、サイトのホームページで簡単に見つけることができます。
・Whois を使用して連絡先情報を検索する。
「Whois」(誰ですか?)という特別な検索を使用して、サイトのウェブマスター情報を検索します。Whois 検索を行うには、[whois www.example.com] と入力します。ウェブマスターに連絡するためのメール アドレスは、Registrant Email や Administrative Contact として表示されていることがよくあります。
・サイトのホスティング企業に連絡する。
ウェブマスターに連絡できない場合は、サイトをホスティングしている企業へ連絡してください。企業の連絡先も、通常は Whois 検索の結果に表示されます。
詳しくはGoogleでご確認ください。
https://support.google.com/websearch/answer/9109?hl=ja&ctx=108501

用があってNTT関東病院に行ってきました。病気じゃないですよ。
ここは吹き抜けが明るくて気持ちのいい病院で、施設内にタニタ食堂もあったりでなかなか充実しています。
ただ、駅からちょっと離れているのが難点。
15分ほど春の日差しを浴びながらてくてく歩いてきました。
最近ありがたいことにWEBサイトの受注が多く、4月もめいっぱいな感じです。
もしご依頼をご検討の方がいらっしゃったら、とりあえずご相談ください。スケジュール調整をして対応できる場合もあります。
これもアベノミクスなのか・・・・。
さて、弊社の場合、昨年は被リンクによるSEOが今までのように簡単ではなくなったこともあり、
(うまくやっている業者さんもいるので、信用ある被リンク業者さんを探すのも手ですが。。)
サイトのSEOコンサルティング的な仕事をいただくことが増えました。
SEOの仕事が減った分その穴埋めになっていて大変助かっています。
ただ、コンサルティングは時間もかかりますし、お客様のところに毎月訪問するのも結構大変です。
今後は数と質を絞って対応していくようになるかもしれません。
コンサルティングの中身は、アクセス解析から見たSEO的なサイトの現状分析と問題点と解決策の提示が主な内容になります。
その柱は「どのようなコンテンツを作れば集客できるか」です。
ユーザーの探し求めているキーワードから集客に成功するコンテンツを作り出し、そのキーワードで検索されたときにコンテンツがGoogleで上位表示されるようにアドバイスします。
うまくすれば、コンテンツにどっと集客できますが、外れるとコンテンツを作っただけで終わってしまいます。
もちろん弊社も成功したものもあれば失敗したものもあります。
ただ、なんだろう、成功するコンテンツSEOにはいくつかの法則があるような気がします。
①検索エンジンをQ&Aツールと考える
Googleで調べ物をする、そこで何かを見つけるという行動は人それぞれで、あるひとつの型に当てはめることはできません。
すべての人の行動が同じであれば対策も簡単なのかもしれませんが。
とにかくGoogleの裏をかいてやろうと考え出すとテクニック的なことに走りがちです。それだとうまくいきません。
そう考えたときに、検索エンジンは単なるQ&Aツールなんだと思うことです。
質問してその答えを返す。
つまりどんなユーザーも常に「質問」「疑問」という課題を持って「正答」を待っているわけです。
言い換えればGoogleは「お悩み相談解決ツール」ともいえます。
要するにユーザーの質問に正答を返せるコンテンツ。それがGoogleが上位表示したくなるコンテンツと言えます。
②回答するのに一言では足りない
1足す1は?という質問なら2と答えればいいのですが、そんなもの調べる人いませんよね。
検索エンジンで、人はもっと深い悩みと回答を求めていることが多いはずです。
たとえば誰かに何かを質問されたとき、一言で解決することってそんなに無いはず。
仮にWEBサイトの制作料金を調べている人がいるとします。その人が探している要素は料金だけではないはずですよね。
「料金」の中には「実績」「依頼方法」「どんな会社なのか」もきっと含まれているはずです。
ということは一言では収まりませんよね。場合によってはページを分割して説明するほどになるかもしれません。
③サイトに歴史がある
どんなにいいコンテンツでも、どんな人間なのかわからない相手が書いたものは信用されません。
信用ってなんだろう?
きっと、「サイトの運営歴がそこそこある」、「まめに更新している」、「他の人からも推薦されている(リンクを貼られている)」
そういうことなんだと思います。
人間と同じですよね。「年齢を重ねてきた」、「会合によく顔を出し、礼状やメールがまめ」、「よい噂しか聞かない」
近所でも評判の良いおっさんになれってことです。
そのキーワードに関する権威であればもっといいと思いますが、
僕が経験したところでは、権威ではなくても内容がしっかりあって信用のあるサイトオーナーが書いたコンテンツなら結構上位表示されます。
子役でも演技がうまければアカデミー賞がもらえる、そんな感じと思ってください。
なにはともあれ、自社のホームページに眠っているアンサーを掘り起こし、ユーザーにうまく提供し続けるサイトが
SEOでも勝ち続けるんだと思います。
そうなると、成功するコンテンツSEOの答えは、我々コンサルタントではなかなかわからなくて、
サイトオーナー自身がしっかり考えることなってきます。
それができるかできないか、
これからのサイト運営は、サイトオーナーの取り組む姿勢に大きく依存していくのではないでしょうか。
では、またー。
佐藤秀峰さんのマンガ『ブラックジャックをよろしく』が無料で二次利用できるようになりました。
そこで、SEOの仕事について僕が感じていることなどを吹き出しに入れ、パロディ漫画を作ってみちゃいました。


つづく・・・
タイトル: ブラックジャックによろしく
著作者名: 佐藤秀峰
サイト名: 漫画 on Web
URL: http://mangaonweb.com
【解説】
2011年までのSEO業界では大量のリンクを外部サイトから集めること、
いわゆる被リンクこそがGoogleを欺き上位表示を成功させるテクニックでした。
当社もこの手法に多くの時間と費用をつぎ込みました。
この対策は功を奏し多くのサイトが上位表示に成功することとなります。
しかし裏を返せば資金力に勝るサイトや企業のみがYAHOOやGoogleの検索結果で上位表示できることとなり、
優れたコンテンツを多く持つサイトが不利益を得ることとなりました。
同時に、被リンク対策自体はGoogleから見た場合スパム行為であり、SEO業者は良心の呵責とも戦わなければなりませんでした。
もちろん2012年12月時点でも被リンク対策はある程度効力を発揮しますが、
以前とは効果の出方に大きな差があるというのが当社の見解です。
しっかりとした業者を見極める目も大切ですね。
では、また。