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Monthly Archives: 8月 2011

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WEB制作会社が疲弊しないためお客様にお願いしたいこと

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夏休みに実家に帰省しまして、 

2日後に東京に戻ってきたら、ベランダで育てている睡蓮が咲いていました。

 

しかし残念なことに、この睡蓮鉢で一緒に飼っていた一番大きくて長生きだった2匹のメダカが卵を抱えたまま死んでいました。餓死でした。

真夏はメダカが一番活動する時期ですので、睡蓮鉢の中の藻やプランクトンだけでは生きられなかったということでしょう。 冬場は何ヶ月も餌無しで生きているので油断していました。

 

食べるものがなければ生存も危うい、睡蓮鉢の中は超微妙なバランスで成り立っています。 

それにしても、とてもとても残念です。。

 

 

さて、 話は変わりますが

WEB制作を生業にしていると、いろんな相談や依頼があります。

 

 

ホームページをつくりたい、SEOを考えたい、以前作ったサイトの修正をしたい、講師としてセミナーに来てくれないか、とりあず提案してくれ、コンペに参加しませんか、とにかく会いたい! ・・・

 

 

まあ、いろんな相談があるわけです。

でもそういった相談や依頼について正当なお金を払おうと考えているお客さんは少ないように感じます。

 

 

これは考え方の違いだと思いますが、

たとえば「ホームページの中にある住所を修正してください」

という依頼が、以前弊社でホームページを作ったことがあるお客さんから来たとします。

こういった依頼は結構あるのですが、お客さんの弊社に対する依頼方法は2つあります。

 

 

・簡単な作業だから無料でやってください!と依頼する

・費用はお幾らでしょうか?と見積り依頼をしてくる

 

 

 「無料」って・・・

仕事でやっている作業に無料なんて物はどこにもありませんよね。

それが、どんなに簡単な作業であったとしてもです。

たとえば、スーパーで100円のアイスがあって、どうせ100円だからタダでくださいよ。

なんて言ったら大変なことになりますよね。

それと同じです。

アイスには100円の価値があると思うからみんなお金を払いますよね。

文字修正にも同じようにそこにかかるコストがあって、その価値をお客さんは払わなければならないのです。

 

 

では、なぜお客さんの中に文字修正を無料でやってくれと言う人がいるのでしょうか。

ひとつはお客さんに以下の3つの知識がないことによる誤解からだと思います。

 

 

・文字修正に形がない

アイスは形があるから、これが100円という感覚が掴みやすいし、目の前でお金を払う仕組みだから誰でも納得してお金を払いますよね。

しかし、僕たちWEB制作会社の人間がパソコンで文字を打ち込む作業はお客さんには見えないし、具体的な形としての納品もありません。

しいて言えば、修正が完了したので画面を見てくださいということです。 

形が無いものにお金を払えるかという考え方があるのかもしれません。 

 

 

・コスト意識がない

特にお客様で末端の社員の方はコスト意識がすごく低いと感じます。組織の中で決裁権者ではないため、どんなものにでもお金を払うという感覚がないのです。

組織の下にいる人間は常に上からお金をもらうのが仕事ですが、役職が上がるにつれお金を支払うのが仕事になるからです。社長は社員に給料を払い、部長は外注先に仕事を発注してお金を払います。

 

 

たとえば文字修正をするためには、次のようなコストを毎月弊社が負担することで可能となります。

——————————————————————-

◎人件費を毎月払う

◎ミスを事前に防ぐためWチェックのための人員を確保する 

◎パソコンを購入・維持する

◎家賃を毎月払う

◎データサーバを維持する

◎プロバイダーに更新費用を払う

◎ドメイン会社に更新費用を払う

◎サーバ会社に更新費用を払う

◎電話会社に通信費用を払う

◎その他PCの周辺機器を常に新しく保つ 

◎FAXの紙やインク代を払う(メールが嫌いなお客様のため) 

◎携帯電話の費用を払う(突然の依頼を迅速に行うため) 

——————————————————————-

 

たった一文字修正するため、この中のどれかひとつが欠けてしまっても不可能なのです。

お客さんの中で、このコストを言える人はすくないでしょう。

もちろん言えるはずはありませんが、感覚として知っておいてもらえるとお互いにいい仕事ができるはずです。 

 

 

・会社にお金を潔く払う文化がない

びっくりするような話ですが、会社のトップがお金を払うことに対する意識に欠けていることがあります。

会社のトップは経費を抑える必要がありますので、無駄なお金を使わないというのは当然でしょう。 

でもそれは一銭も払わずに下請けに仕事をさせるというのとはまた違うのです。

会社の上層部がそういう態度だとそれは下の社員にも影響します。それは長い間に会社の文化になっていきます。

そういうお客さんは、こちらがお見積りを提示しようとすると「それでお金取るの?」なんて言います。 

嫌なら他の会社に仕事出せばいいのに、と僕は思いますが、お客さんには言いません。

ただ、商習慣をきちんと勉強してこなかった可哀相な人だなと思うだけです。

 

 

商売はなにより信頼でできていますので、

「お金払いません!」

は、言い方はきついかもしれませんが、泥棒と一緒だと思うのです。

 

 

当然商売は価値と価値の交換で動きますので、200万円のホームページを発注してきたお客さんが、「ついでにこの文字修正もやっておいてよ!」と言えば、喜んでやることもあります。

「他にも何かやりましょうか?」なんて聞いちゃうこともあります。

何度も仕事をくれるお客さんに便宜を図ることもよくあります。  

 

 

また、こんな依頼のされ方もあります。

「今回無料にしてくれたら、次にドドーンとリニューアルするときは御社にお願いするから」 

というやつです。

これは未知の口約束を盾に値引きを引き出す依頼で、お客様に悪意はありません。 

ただし、こんな約束も守られた試しはありません。

この「守られなかった約束」についてはまた別の記事で書こうと思います。 

 

 

そんなわけで、本当はこんな話をブログに書きたくはないのですが、

あまりにもタダでやってよという依頼が多いので、今回はこんなことを書きました。

 

タダでやった仕事は社員の人件費をカットするか、残業代を支払って会社が負担するかのどちらかで、必ず仕事を受けた僕たちWEB制作会社がお金を負担する仕組みになっています。 

タダは無料ではないのです。

生存が危ういのはメダカだけでなく我々制作会社も同じです。

 

制作会社が疲弊しないため、きちんとご飯を食べて生きながらえるため、あえてこんなお話をしました。 

良いお仕事をするために。  

 

 

ではでは。

 

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