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Monthly Archives: 5月 2010

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ほしいものはなんですか?

 

ほしいものはなんですか?

 「ほしいものはなんですか?」 益田ミリ著  ミシマ社

 

 

書店でポップ付で紹介されている本ってありますよね。

 

書店員さんオススメ!みたいなやつ。

 

僕はだいたいそういうのに流されないようにしてるんですが、

本当にみんなが手に取るくらい面白いなら買ってみようといつも思っています。

 

 

そんなわけで、書店で新しい本が紹介されていたりすると、

どんな人が手に取るんだろうというのがすごく気になります。

 

 

この本は渋谷のブックファーストで買ったんですけど、

僕がうろうろしている5分くらいの間に2人の人が手にとって、中をパラパラ見ていました。

そういうことってあんまりないから興味を引く内容なのか、

それとも相当流行っているのかなと。

 

 

中身はマンガなんですけど、

主人公は40歳で娘が一人いる専業主婦ミナ子。欲しいものは「存在感」

もう一人の主人公はミナ子の義姉で35歳独身一人暮らしのOLタエ子。欲しいものは「保証」

 

 

「このまま歳をとって、何もなれず終わるのかな」

という漠然とした自己の喪失に悩むアラフォーの気分を、それぞれの立場で表現しています。

 

 

読んでいくと、なんだか胸につまされる。

なんだろうこの感じ?

主人公と自分が同じ年齢というのもあるけど。

 

 

自分が何者にもなれないっていう気分は、年齢を問わず感じるところで、

どんなに成功している人でも、周りから見るとうまくいっている人でも、

心の中では結構考えていることではないでしょうか。

 

 

子供の頃に考えていたような人生ではないような、会社や家族から与えられた

役割を演じているけど、本当の自分が無いような。

そして年齢を重ねるごとに薄まっていく自己の喪失。

ちやほやされなくなってしまった自分に気づき、恋愛市場からもはるか遠く。

 

 

この本の中では、そういう気分を

「しぼんでいく」と表現しています。

 

 

若者は未来に気を取られるけど、歳をとると過去に気を取られるってよく思うんですが、

歳をとると物事をいつも逆算して考えるようになる気がします。

 

 

それはそれで大切なことで、残りの人生を有効に使うためには必要ですよね。

 

 

でも、

そういう風に人生を考え出した瞬間に、僕は毎日がつまらなくなってしまったような気がしました。

 

だから会社を作って自己の実現を図っているのかもしれませんが・・・。

 

 

僕は大学を卒業してから10回職を変わっています。

コンビニやカフェの店員を振り出しに、企画会社のアシスタントや

宅急便のドライバーや警備員で食いつなぎ、ライターを目指して、

今はSEOの会社で社長をやっている。

 

 

これで上がりだと思うんだけど、結局は社長っていう新しい役割があてられて

自分が満足できる自己実現の完結編かどうかはわからないですけど。。

もう迷いたくないから、とりあえずがんばっている。

 

 

だけど、この「しぼむ」感じ。

今の日本に似ているなあと思ったのは僕だけでしょうか。

 

 

共感するところがいっぱいあったので、たまには本を紹介してみました。

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