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Monthly Archives: 2月 2009

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27、8歳のころ

思うに27,8歳の頃は人生で一番最悪の年でした。

 

 

私生活はめちゃくちゃで、仕事にもあぶれ、お金も無く、

やりたいことが何なのかもわからなくて、6畳一間の畳の上で

いつももがいていたように思います。

 

 

そのくせ心の中では、自分はやれば何でもできると高をくくって、やるべき努力の半分も

手をつけずにいて、だから結果も思わしくなくて、さらに凹んでもがくという悪循環の中に

いたように思います。

 

 

その結果、訳も無く哀しくなって泣きたくなる。そんな夜もたくさんありました。

訳もなくというのは間違いで、自分の力を仕事で活かしきっていないというジレンマが

苦しかったからというべきかもしれません。

このまま何もできない人間のまま年老いていくのかオレ! みたいな。

 

しかし、27歳くらいというのは他の人の話を聞いても、ごちゃごちゃとしてて

はっきりしない不安定な年齢のようです。

みんながみんなそうではありませんが、心と体の成長のバランスがうまくとれない中学生のような

そんな年代なのかもしれませんね。

 

 

さて、

そのころ村上春樹がネットで質問を受け付けるという企画をやっていて

僕も村上春樹はよく読むので質問を送ることにしました。

 

 

彼の小説についての質問でなければ答えてくれないだろうと思いましたので、

村上春樹の小説全体に感じる点について質問しました。

幸運にも本人からの回答をメールでもらいました。

すごくうれしくて友達に自慢したら、そいつも返信があったと言っていたので、珍しくないことなのかもしれません。

 

————————————————————————

:   村上さんはじめまして。あなたの小説をいつも読んでいます。

そこで思ったのですが、

あなたの小説が、そこはかとなく哀しい感じがするのはなぜでしょうか?

(28歳 職業:編集)

 

 

村上氏 :ご質問ありがとうございます。

僕の小説が悲しいのは、きっと人に興味があるからだと思います。

 

28歳編集。いろいろつらい時期だと思いますががんばってください。

————————————————————————

 

といったような内容のやりとりでした。

 

僕は一言もつらい時期だと告白しなかったのに、どうしてつらい時期だとわかったのだろうと

少し不思議な気がしましたが、 何か晴れ晴れとした気持ちになりました。

 

 

 

先日イスラエルの文学賞を村上春樹氏が受賞しました。

紛争中の国に赴くことや、戦争の当事者からうける賞に反対する声が多い中、

現地でスピーチをしたという話がニュースで取り上げられていたので、

目にした人も多いのでは。

 

 

“If there is a hard, high wall and an egg that breaks against it, no matter how right the wall or how wrong the egg, I will stand on the side of the egg

 『硬くて高い壁と、そこにぶつかって行く一個の卵があったとしたら、たとえ壁がどんなに正しくても、卵がどんなに間違っていたとしても、僕は卵の側に立つ』 

 2009年02月17日 卵と壁(三訂修正版) より抜粋

 

体制(国やシステム)にぶつかっていく人々の姿を、壁と卵にたとえたスピーチは

今のイスラエルの現実と照らしあわせて、さすがノーベル賞に一番近いと言われる作家だなと思いました。

 

 

スピーチはまだ全文読んでいませんが、

そのニュースを見たとき、やはり村上春樹はあの時のメールに書いていたように

人がテーマなのだと思いました。

 

すべての作家は人について書いているのかもしれませんが。。

 

 

 

あれ、27歳について書きたかったのにまとまりませんでした・・・

とりあえず人ですよ。 人。

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やりたくないことリスト

0204.jpg

会社をやっているなんて話をすると、

「いいですねえ、やりたいことやって」などと言われることがあります。

 

そんなことを言われるとちょっと恥ずかしくなります。

なんでかというと、僕は基本的にやりたいことをやるために会社をやっているというより

極力やりたくないことをしないために起業しているという面もあるからです。

 

 

今日「スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則」という本を

読みました。

スターバックス成功の10原則のお話しです。

 

 

僕はこういう類の本もたくさん読んで、儲かるためには・・・

といつも考え、参考にしています。

 

ただ、こういったすばらしい経営者の人たちが、やりたいことを実現するためのリストをいつも

もっているのと同じように、僕は「やりたくないリスト」というのを

密かに持っています。

 

 

「やりたくないリスト」

なんだか後ろ向きな名前ですが、

僕は人はやりたいことをやるときに出るエネルギーもすごいですが、

やりたくないことから逃げ出すときのエネルギーも負けないくらい

すごいと思っています。

 

 

上司に怒られたくない、クライアントに叱られたくない、困難な仕事をやりたくない・・・

 

 

こういうマイナスのベクトルをみんな持って生きていると思います。

僕もそうです。

このベクトルが激しく突出すると、うつになったり、ストレス過多になったりしますよね。

春先や月曜日に電車に身を投げる人が多いと僕は個人的に感じているんですが、

自殺者の多くは、やりたくない!が限界に達した人なのではと思います。

 

 

であれば、この負のエネルギーを力に替えられないかなといつも考えています。

逃げ方を知っていれば死なずにすんだ人もいると思うのです。

 

そんなわけで、僕のリストには

・満員電車に乗りたくない

・お客さんに怒られたくない

・貧乏はしたくない

・駅から出たら雨に濡れたくない

・夜遅くまで仕事したくない

・不機嫌な人とは仕事したくない

 

 

こんな子供みたいなリストが並んでいるわけです。本当はもっとたくさんあります(笑)

 

だから、これらから逃げるためにはどうすればいいのかをすごく考えています。

 

 

 

10年程前、ある山奥で暮らす人々にインタビューする仕事をしました。

 

真冬のころで、積雪は1メートル以上。

お昼頃から降り出した雪が夕方には吹雪になって、スタッドレスタイヤをはいていましたが、

路面に雪が多いので車で帰るのは無理だなと、

すると知り合いの役所の人から、ある業者さんの懇親会があるから、

旅館に泊まるついでに参加しないかと誘われました。

 

 

旅館では、大手電機メーカーの担当者がこの村にある公共工事を受注するために集まっていて

どんちゃん騒ぎの真っ最中でした。

 

 

訳もわからず、しかも全然関係ないのに一番年下の僕は皆さんにお酒をついで回りました。

 

 

怒り出す人、笑う人、卑猥なことを話す人、そんなおじさん達の中にいて

なんだかいたたまれない気がしました。

 

 

接待が大切なのもわかるし、いろんな業種の人と知り合うのも大切だけど、

こんな雰囲気に染まってはいけないな、と思ったのです。

 

 

楽しいんだけど、友達と飲むのとは何か違うような、

時間を空費している。

そんな感じです。

こういう風にどんちゃん騒ぎをしないで仕事を取る方法はないんだろうかと思わずにはいられませんでした。

 

 

翌朝は快晴でした。

僕と肩を組んで酒を飲んだメーカーの担当者とすれ違いましたが、もちろん彼は僕のことを

忘れていました。

 

 

そんなもんですよね。

 

その日、僕のリストには「接待はやらない」という項目が追加されました。

 

やりたくないことは極力やりたくない。

ナイルと心底取引をしたい人たちとだけ、仕事をしたいものです。

 

(もちろんやりたくないこともやらないと立ちゆかなくなりますので、時にはやります。

その折り合いが難しいですが・・)

 

 

ではでは。

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