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本質とじわじわ

実は弊社くらいの会社だと、お客様に足下をみられることは普通にあります。

 

 

「実績がない」ということで蹴られることも珍しくはありません。

また、直接いわれないまでも、実績無しと判断され、気づかない間に外注先から排除されている

ことだってないわけではありません。

しかし、SEOの世界はほとんどの業者は社歴が浅く、大手の企業でも実は

いい加減なことをやっているケースもあります。

だから、お客様に実績がないことを指摘されると、がっかりするというより、

さびしくなります。

見せかけのブランドに騙されず、本質を見てほしいのに・・・。

 

 

僕の実家は昔洋服屋を営んでいました。

今ではみんなが当たり前のように既製品の服を買いますが、昔は洋服もオーダーメイドで

作っていたんですね。

だからうちにはたくさん布地があって、 お客さんが選んだ布地を洋服に仕立てるのが仕事。

 

 

幼稚園にいっていたくらいの頃、

母か祖母かは忘れましたが、一緒に店番をしていたことがありました。

店番といってもただ店の中で遊んでいただけですが。

そこへ50代くらいの女性のお客さんがやってきました。

どうやら常連さんらしく、母と親しげに会話をはじめます。

僕はその話を隣に立って聞いていたのですが、お客さんがこんなことを言いました。

 

 

お客さん:「わたしの知り合いも、みんなオタクの服を着てるのよ~

 

 

僕:(ええー!うちの店ってすごいんだ!)

 

 

お客さんの言った「知り合い」って仲間内の2,3人ってところだと思われます。

ところが、そのとき幼稚園児だった僕がイメージしたお客さんの「知り合い」って、

街中すべての女性のことでした。

子供だから街の広さは今よりずっと広大に感じていたし、大人の言葉も重かったから、

大人の感覚に合わせると1000人くらい。

 

 

この街の女の人がみんなうちの服を着ている。

それはちょっと誇らしくて、子供ながらに素敵な出来事でした。

母をちらっと見上げると、確かにうれしそう。

やはりこれはすごいことなんだ! とちょっと興奮したりしました。

 

 

これはガキンチョだった僕の、ただの勘違いですが、

きっと大人になっても本来の意味を取り違えたり、惑わされたりということはありますよね。

見た目、名前、名声、噂、などなど・・

 

 

僕は特に名声も名誉もいらない人間ですが、

知る人ぞ知るすごい人間になりたいなとは、ずっと前から考えていました。

すごいの定義は決めていませんでしたが。

それにしても、会社を始めるようになって、そんなエゴイスティックな思想は

なぜか消えてしまいました。

それよりも、ナイルが知る人ぞ知るすごい会社にならないかなとは常に考えるようになりました。

それはとっても難しいことです。

しかも、僕らの本質ははじめて会ったお客さんには、きっとわからないと思います。

見下されて当然。

 

 

本質とは、何度か会いつつじわじわ効いてくるものだと思うから。

そのじわじわをわかってもらえるお客さんが、次第に増えていくのが理想です。

でも、一瞬で本質も見極めてもらったら、それはそれでうれしい。

 

 

ではでは。

 

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最近よく使う扇風機。まさる

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