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募金を集めるための5つの方法

募金

週末、近くの公園を散歩してたら、偶然ベッキーに遭遇しました。

 

呼び止めるとフレンドリーに挨拶してくれて、さすが好感度タレントだ!と思ったら、

よかったら募金してくれとのこと。

震災で被害にあった動物のために募金活動をしていたようです。

上目遣いのベッキーに頼まれて、募金しないわけにはいきませんでした。

 

でもこんな風に他人からお金を集めることは、一般人ではちょっと難しい。

 

 

 

これまでになく、日本各地で募金が行われているこの1ヶ月、

町中で募金活動をしている人を多く見かけますが、本当にお金が集まるかな?

と心配になる団体も結構見受けられます。

というわけで、

日々お金を集めることを模索する経営者としての視点で、効率的な募金活動について

考えてみました。

 

 

もちろん、マスコミが大々的に呼びかけたり、ネットで募れば一番効率的で

たくさんのお金が集まるでしょう。有名人が声をかければ、やはり集まりやすい。

 

 

でもそうではない一般市民である私たちが街頭で募金活動をするには、もっと頭をひねって

お金を集めなければなりません。

 

 

(1) 募金しても問題ない人間かどうかをアピールする。

振り込め詐欺が世の中に認知され、今また義援金詐欺がニュースになっています。

そんな犯罪があることを知っている賢明な大人は、街頭で行われている募金がそういった詐欺まがい

のものでないかを実はよく見ています。

たとえば、金髪にピアスで服装も乱れているような若者が募金活動をしていたとします。

本人は心の底から募金活動をしていたとしても、

募金する場所はいくらでもあるんだから、あえてこの若者に募金するのはやめておこうと思われても

おかしくありません。

若者らしい格好が悪いというわけではありません。

今このタイミングであえてその格好する必要なくない?ということです。

募金活動も競争のひとつです。

就職活動に髪を黒く染めて、ダークスーツで臨むのもそれが競争だとわかっているからですよね。

「まともに見られたい」「大勢の学生の中で評価を落とされたくない」という心理が働くから、

とりあえず万人受けする格好で臨みます。

募金にも少なからずそういった準備が必要で、きちんとした身なりをすることで、

少なくとも詐欺行為に及ぶはずはないと思ってもらえるはずです。

有名人以外は自分のスタイルを押し通すのはかえって逆効果です。

これが内田裕也なら別ですよ。

そのスタイルを多くの人が認知しているからです。

「ロックンロール石巻!」と叫んで募金活動をやれば拍手喝采でしょう。

でも我々は一般人、大声で訴えれば誰でも募金してくれる時代ではないのだから、

万人受けを目指しましょう。 

また、サークルや団体で活動するときはお揃いの帽子をかぶるなりウインドブレーカーを着るなりして、

組織がまとまって活動しているという安心感をアピールすることが重要です。

 

 

(2) 歩行者が募金したくなるような人物に手伝ってもらう。

たとえば、悲しい物語をお笑い芸人さんが演じたとしましょう。

演技力に問題がないとしても普段お笑いをやっている彼らを想像して、

物語が笑えてくるということがあります。

彼らがドラマのパロディをお笑い番組で演じるのも、そういう効果を狙ってるからですよね。

昔から「美人薄命」という言葉がありますが、悲しい物語をやらせるには美人の方が感情移入しやすい。

健康で色黒で太っていて絶対死にませんみたいな女優さんは

悲しいドラマではキャスティングされませんよね。それとは逆のタレントが選ばれるはずです。

美人といっても、叶姉妹みたいなお金をたくさんもっているイメージのある年のいった美人ではなく、

若くてお金はそれほど持っていないと思わせる美人の方がいいです。

その方が募金する人の心が動きやすい。

大人は「若くて未熟な若者を助けたい」という自然な心をもっているので、 映画と同じように

「かわいそう」とか「何とかしてあげたい」という心をいかに引き出すかが重要です。

若くて真面目そうで美人の子を探してきて、一緒に手伝ってもらえばイメージがぐっと上がります。 

結局見た目かよ!って話ですが、緊急事態だからそういうやり方もあるのではと思います。

では、子供の募金活動はどうでしょうか。より同情を集めそうですが、

これは間違いです。

僕は小学生のとき、何度か駅前に立って赤い羽根共同募金のお願いをしたので、

募金する側の大人の心が動かないのがわかります。

大人からすると、子供はお金の価値観や事の重大さをきちんと認識していないと見られるからです。

しかも親や学校にやらされている感がでやすい。

また、募金する側には多少の見栄があるものですが、小学生相手だとその見栄の上限が低くなり、

募金の平均額が下がってしまいます。

10円でも100円でも子供は素直に喜ぶからです。

前述のベッキーの募金箱には、お札がぎっしりつまっているのが見えました。

募金する側が本当に賛同してくれたという気持ちの部分も大きいと思いますが、

一番大きな理由はベッキーに小銭を募金するのは気が引けたからだと思います。

 

(3) お金の使い道を明確にする。 

昔と違ってお上が信じられないこの世の中。

ましてやどこの誰かもわからない赤の他人にお金を託して、本当に効果的な使われ方をするのかどうか、

気になる歩行者も多いでしょう。

集めたお金は赤十字に送るなりNPOに寄付するなり、明確に街頭で提示する必要があります。

この場合、口頭ではなく、きちんと資料を用意しましょう。

ひとつは遠くからでも大きくわかるように、この募金活動が何のための活動で、

誰に渡るかがわかるノボリやポスター、横断幕などが準備してあるとベストです。

主宰団体の名前がはっきりわかるようにしておくのも重要です。

また、これとは別に活動の内容がわかるチラシも用意しましょう。

だれが、いつ、どこで、何をするのか、またお金を渡すのかを明記したものがあれば、

信用力が増します。

今回であれば、

「○○大学の○○サークルの田中が4月中に集めた募金を赤十字社に振り込みます。

振込の受領書を赤十字社から発行してもらいホームページ上に活動記録として提示します。」

と、ここまで書いてあるものが必要だと思います。

また、団体の連絡先やメールアドレス、これまでの募金実績があれば

それも公開しておくと信用力が増すでしょう。

たとえ簡単なものでも手間暇がかかっているものを人は信用しやすい傾向があります。

もちろんチラシの印刷代は自腹ですよ。

 

 

(4) お金のたくさん集まる場所で声をかける。

手っ取り早く募金が集まる場所といえば、やはり多くの人が往来する歩道でしょうか。

多ければ多いほどいい、と思いがちです。

もちろん往来のまったくない場所でやっても効果は薄いと思いますが、あまりに多くて人目につきやすい

場所もNGなのではないかと思います。

日本人の特性として、募金するという行為を「気恥ずかしい」と考える人は多いでしょう。

しかも、大声で目立ちまくる集団に往来の注目の中、

自分だけお金を入れるのは実はちょっとハードルが高いのです。

ましてや、募金を集める側が10人くらいいたとして、募金する側が一人だと仮定すると、

そのプレッシャーも考えなければなりません。

面接官が10人もいる就職面接に臨むときって緊張しますよね?

僕もプレゼンでクライアントが10人くらいいると相当緊張します。

そう考えると、最適な募金フォーメーションとは、

 

・2、3人程度の小単位で募金を行う。

・無闇に大声を出さない。

・適度な往来があり、且つ人目につかずに募金できる場所を確保する。 

・財布のゆるみそうな場所を探す。 

 

ということだと思います。

間違っても渋谷の駅前とかでやらないこと。ある程度大規模なスーパーの入り口付近とか

そういうところを確保させてもらった方が募金しやすいのではないでしょうか。

 

 

(5) できるだけ高額を募金してもらえる仕組みを考える 

募金にもコスト意識が必要です。

例えば100人に100円ずつ募金してもらうと10,000円になります。

でも、たった一人に10,000円募金してもらえれば、費用対効果としてはすごく優秀なわけです。

もちろん、100円募金することも尊い行いだと思いますし、 やった方がいいのですが、

少額を大量に募金することで、募金活動の時間のロスや、その後の集計作業でのコスト増が

発生してよくありません。

コストをかけずにお金を集める事ができれば、その分被災者にお金が回るのです。

そのためには募金のハードルを上げる必要があります。

たとえば、募金箱にもいろいろありますが透明な箱が一番集金力があります。

できたら、最初に自分で千円札を何枚か募金していれておきます。

これによって、この募金箱のハードルがぐっと上がります。次に募金する人は、

この千円札をひとつの基準として価格を決めるので、ひどく安い金額をいれずらくなります。

オークションや株でも同じですよね。

最初にきまった金額があって、そこをひとつの目標として売り買いが入ります。

最初のお札が募金の平均額をアップさせる力をもっているのです。

 

 

以上、募金活動を成功させるための5つの方法でした。

少額のお金をこつこつ時間をかけて集めることも大切ですが、

今回は震災復興に巨額のお金が必要なだけに、あえて効率的にお金を集める方法を考えてみました。

こういうことを書くと「募金を強制している!」とか「詐欺集団が参考にするだろう!」とか

批判してくる人もいます。

でも、僕はお金に色はついていないと思うタイプなので、ちょっと邪道に見えることでも

人の為になるなら挑戦してみてもいいのではないかと思っています。

僕ができる行動として、あえて今日は募金活動について考えてみました。

 

 

 

ではでは。

 

 

 

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